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良い介護職員を育てるNo8...事実だけで判断する。

[2022.02.09]
 「記憶は嘘をつく」(ジョン・コートル著)と言う著書がある1997年の本なのでかなり古い。記事にも何度か書いたが、当社には至る所にカメラがある。職員の報告をビデオで確認するとかなり違いがあることが分かる。「記憶は嘘をつく」ではまさにこのことが書いてある。職員は嘘をついているのでは無く、自分の体験や思い込み、想像力で自分の知らない部分を埋めて記憶として残します。
 通常は職員の報告を信じてお礼を言うし、多少間違っていても正しい部分を信じてお礼を言う。しかし、大きな事故につながるようなことは正しく判断する必要があります。当社の場合には全員でビデオを見ながら何が問題か判断し、全員で問題を共有します。感情が入らないのでトラブルがとても少ない。
 では、ビデオの無い場合にはどうしたら良いのでしょうか。その日いた職員に個別に事情を聴きます。不思議なことに、人により色々な違いがあります。それを上司の判断を加えてより正しいと思われる判断をします。
 半面、最初から関係者全員を集めて聞くと強い立場の人の意見に周りが同調します。...事実は歪曲されます。
 このようなことが多い組織では人間関係に亀裂が生じます。
 事実を正しく認識する能力は管理者に欠かせない資質です。
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