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認知症の方の単独外出1年6か月事故無し…

[2021.03.04]
 5分前の外出も覚えていない認知症の方。普通は事務所のドアを開けて扉を指さす。「外出ですか」にうなずく!。ドアを激しく叩く時もある「〇〇さんドア叩いても開きませんよ」と笑顔で対応する。ドアを叩く時は不満がある時「何がありましたか」「私こんなところに居たくない、自宅に帰る」「そうですか、できるだけ早く帰ってくださいね」とドアを開けて道路まで見送る。「車に気を付けてね」の声掛けに嬉しそうに振り返る。
 単独外出し1年6か月事故はありません。毎日10回程度好きなだけ外出している。最近は5分~10分で戻ってくる。
 過去1回パトカーで帰宅、1回警察署に身柄保護があった。どちらも遠方に行った訳ではなく、ご近所の方が話しかけた時施設の住所を言えず、心配しパトカーを呼んだもの。  
 住所も答えられない認知症の方でも、しっかりした体制を組めば、交通ルールを守り、一人で外出し安全に帰宅できます。日本の介護施設ではこのような能力がある方を館内に閉じ込めて置く例が多いのでしょうね。
自由外出の体制….
1、外出希望は止めない。すぐにドアを開ける。止めようとするから遠方に行く。
2、ドアを開けた後「心配だから早く帰って来てください」の声かけが一番大切なこと!(愛情は心に残ります)
3、外出と同時に施設のタイマーを15分後に設定。
4、帰って来た時は「どこに行かれました。楽しい事がありましたか?」等の声掛けも大切。
5、15分で戻って来ない場合はセコムのGPSで位置確認。もし危険な位置に居れば迎えに行きますが、近くにいる場合はさらに15分タイマー延長。
 どれほど酷い認知症でも全ての能力を失う訳ではありません。出来る能力が必ずあります。ただ、介護施設が安全優先で、残る能力と人間性を奪っているだけです。
 在宅では自由だった方が、施設入居と同時に館内以外自由に歩けない。施設によってはそれすら許されない施設があるようです。残念な事です。
写真の説明はありません。
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